行き帰り石にツツジの白さかな
この石は上を平らに切っている。それがかえって落ち着いた感じを出している。
自然そのものがすべて芸術とはならない、人工化も必要である。artとは技術であり技術を加えることだから。
八重桜の下に古き碑一部落
我が家に夕べ帰るや八重桜
たんぽぽの綿毛の飛びて遠く来ぬ
峠一つ越えてはるかや夏の山
新緑に風のそよぎて峠越ゆ
木陰濃し古りし農家の垣根かな
我が庭に新しき花や燕来る
新しい町
紛々と梅が香る道
その梅も散って
タンポポが咲き
そのタンポポもた
たちまち綿毛となり
四方に飛び散る
庭に新しい花が咲き
燕が来る
チュ−リップが咲く
赤、白、黄色と明るい
ここは昔は畑で田んぼ
今は新しい住宅地
昔を偲ぶものもない
すべてが変わる
人も町も変わる
人生は変化だ
犬も変わる
死んだ古い犬に変わり
新しい犬が飼われる
変わらぬものはない
ここの町はみんな新しい
老人が昔を語るのみ
タンポポの綿毛飛ぶ
汽車が走りさる
遠くに自転車で行く
しかし古いものも偲ぶべき
古いものがあり
新しいものがある
古いものにも意味があり
そして新しいものがある
その繰り返しが歴史だ
夏菊やサイクル車行き海近し
夏の部2へ
a new kind of flower open
in
early summer
新しき花の開くや初夏の庭