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島の安らぎの木陰
白砂の浜辺の熱くまぶしき
エメラルドグリ−ンの珊瑚礁
宝石のような熱帯魚のまぎれこむ
朝の光のまばゆいたわむれ
水晶のように透き通る海
新しい乳色の珊瑚が根づく
安らぎの木陰に今日も我はあり
向かいに愛しき小島を近づき望む
羽根鮮やかな蝶は乱舞して
風に吹かれて島にわたり飛ぶ
一つの作られた砂浜の穴
今日も親しく何がいるのか覗き見る
そこに小魚がひそみ隱れ
蟹もまた穴を掘り砂に隱れぬ
我は島にヤドカリの幾日か
安らぎの木陰に今日も我はあり
熱き砂浜にグンバイヒルガオの蔓伸びて
砂浜を走る軽い蟹に驚き
真白き真夏の雲の沸き上がる
果樹園のキャンプ場にレンブをとり食い
マンゴ−をもらい食うは楽園の喜び
夏の鳥はしきり飛びかい旅人は行き交う
安らぎの木陰に今日も我はあり
山羊連れて地元の人もここに休みぬ
向いに小島の見えて心安らぐ
我ここに何を求めむ求むべからじ
ただ安らぎの木陰にあるべし
でで虫はその陰に静かに眠りて
ここに備えあるものを乱すべからじ
安らぎの木陰・・・・これは南では枕詞になる。木陰につく枕詞なのだ。安らぎと木陰は一体なのである。万葉集の枕詞は今ではわからなくなっているが自然の中でこのように不可分に一体化したものがある。安らぎと木陰は南の島では一体化したものなのだ。
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